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赤いソファを知ってるか 青いソファを知ってるか

40歳過ぎてマイカーを購入したが初めて知ることが多かった

はじめに

この記事は車を一度も買ったことがない人向けに、同じく買ったことない人だった自分が車を買うにあたってどういうことをしてどういうものが必要になるのかを具体的に知ったので体験をシェアしようという意図で書きました。実際に買おうと思わないと謎の多い「車を買う」ということ、その一端でも伝わればと思っています。

 

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今まで要らないと思ってた車を買うに至った動機 

高度経済成長時代、家電の三種の神器(洗濯機、冷蔵庫、白黒テレビ)から3C(カラーテレビ、クーラー、カー)あるいは新・三種の神器という呼び方をして、これらを買えるよう頑張ろう的なムードがあったらしい。洗濯機、冷蔵庫、テレビ、エアコンは今や学生の一人暮らしですらマストアイテムだが、カーだけはこと都会においては例外だ。田舎なら足としてマストなので大学に入るか社会人になったら大抵買う(少なくとも私の実家の周辺で暮らしている人間はそうだ)が、都会に出てきた人間にはまったくの無用の長物である。もちろん持っていれば持っているで役立つだろうが、無くてもまったく困らない。私もそんな考えでずっと車を購入するということは頭の片隅にも想定していなかった。免許は取ったし必要があればレンタカーやカーシェアを利用しているが、マイカーを買う発想自体がなかった。趣味としての目線もなく、実用目線でも考えたこともなかった。

 

家を買い生活が落ち着いたものの、駅距離が遠くなり鉄道が少し不便になった。更に新コロの蔓延したこの世界を見ると本当に普通の「おでかけ」がしにくい。そして子ども二人連れというのは思いの外体力を使う。上の子である息子はもう7歳になり体力も充分、またそもそも私と何度も鉄道旅行に行ったりしているので公共交通機関における挙動がしっかりしていて、今やほぼただの友だちと出かけてる感覚なほど安心感がある。

travel.spot-app.jp

 

welove.expedia.co.jp

 

ところが、下の子の4歳娘はあまり歩かないし一緒に出かけたことも相対的には少ないので、すぐ疲れるしベビーカー(バギー)が未だに必要だ。息子の4歳当時とは大分違うなと個性の差を感じるが、ともかく子ども二人を連れての外出は妻がいたとしても結構キツいのだ。

一方でカーシェアの普及が進んでいて、あちこちにステーションを見かけるようにはなった。なったが、だ。結局使いたいタイミングは大抵の人が一緒の土日日中なので、ふと思い立って借りようかなと見てみてもまったく空いていない。まあ当然といえば当然。1、2周間前に予約しておけやということかもだけど「ふと」思い立って動くことに対応できないストレスがある。これキャンセル料かからないから予定は無いがとりあえず抑えてるやついるんじゃねえか、とも思ったが当日になっても空かないので本当に使ってるらしい。今住んでいるマンションにも住人専用のカーシェアが用意されているがこちらは予約すら不可、早いもの勝ちのシステムなので余計取れない。自分が平日休みの人間とかだったらよかったのかもしれないが、ともかく敢えて言うがカーシェア、使えない。もっと潤沢に在庫を用意してくれれば…なのだけど。

 

そんなストレスも相まって、いっそ買ってしまおうかという気持ちになった。一番のきっかけはコピー用紙で作られた、近隣の空き駐車場の募集のチラシだった。別のマンションの住人用駐車場が余っているので外部に募集をかけているというかたちだ。それが月9000円と、想像していたより全然安かったので「あれ、探せばこんなに安いのもあるの?だったら買っちゃおうかな…車」という気持ちになったのだ。自分のマンションの駐車場はすでに満車でかつもっと全然高い。維持費きついなというイメージがその月9000円で「そこまででもなくね?」に変わってきたのだった。なんとなくイメージで、農道の脇に10万円とか5万円のボロい車が売っているイメージがある。当然諸費用がプラスでかかることは想像に難くないものの、最悪車本体そのものの予算を抑えていき、他の維持費を具体的に把握できれば買えないこともないのでは?と思ったのだった。レンタカーが1日借りて8000円くらいだとして、なんとなく週1回分とペイしそうな月3万円の維持費を超えてくるとちょっときついかな、くらいに思っていたので、先ほどの9000円の駐車場というのが近隣にも存在する現実をしると俄然リアリティが出てきたのだった。(田舎の感覚からすると9000円も高いと思うが、都心だと駐車場だけで3万円とかも当たり前なので……)

 

そこからはもう買うモードになって色々ネットで調べ始め、そして勢いで購入、納車にまで至る。次からはその具体的な流れを記録する。

  

新車か中古車か、あるいは他の選択肢か

まず車を買う場合は新車があり、中古車もある。一方でレンタカー、カーシェアと買わない選択肢があり、更に最近はカーリース、TOYOTAの「車のサブスク」などと表現しているKINTOとか、残価設定型クレジットという買い方もあったりする。

いろいろ調べたが、もし自分が毎日通勤などでガッツリ車に乗るような地方に住んでいたとしたら、新車で買って値落ちが激しくなるタイミングの年数の前に乗り換えていくのが差額の小ささではお得そうに感じた。またその残価率も人気車種だと「高く売れる」ので賢く実際にそうしている人も多いのではないか。自分もMacやiPhoneなどはそのように新品で最新を買って適宜売っては次に買い替えていくスタイルが得だと思うので車でも然りではあるのだが、いかんせんそこまでガッツリ乗らないのでトータルの出費よりは維持費を抑える方向性で、中古車で考えることにした。あと後述するがあまり新車で欲しい車が見つからなかったのも理由になる。買ったばかりなのでその選択が自分にとってモアベターだったのかはわからないが、現時点では間違っていなかったのかなとは感じている。

 

どの車種にするか

なにせ車にまったく興味を持たずに生きてきたので、キハ40とキハ30とキハ20は写真だけで全然違いがわかるが、車に関してはわかる車種はごく一部しかない。

具体的にはレンタカーでいつもお世話になっているヴィッツ、フィット、デミオなどの「軽じゃないけど一番安い車種」、あとは実家で親が乗っていたカローラとかタウンエースとかウィッシュとか、それから超有名なプリウスとかアルファードとかそういうのくらいしかわからない。

ウィッシュという車は7人乗りでそこそこコンパクト、車中泊もできて実際に親に借りて一人で群馬から岡山まで往復したこともあり、愛着のある車だったのでこれでいいかと思ったがすでに人気が凋落して廃番シリーズらしい。自分はせっかく車を買うのなら全然何も載せられないのでは意味がない、最低でも自分が車中泊できるくらいのスペースは欲しい、しかしアルファードみたいにクソデカな車は運転怖いと思っていたので、ミニバンやステーションワゴンなどと呼ばれるタイプが欲しくなった。

そんな中である程度の趣味性とある程度の実用性を兼ね備えたある車種一択に絞り込むことができた。一択になった理由は、シンプルにその条件に合致する車種が2、3種類しかなかったためだ。私のニーズは今の市場に「無い」らしい。

 

その車種をカーセンサーとグーネットで在庫検索、価格相場を見ていると、最大で2倍くらいの価格差があることを知った。たとえば100万円のものもあれば200万円のものもあるみたいなイメージ。

その差はなんだと比較していると、地方は当然多少安い、あとは程度でバラつきがあるが、装備そのものよりは新しさ(初回、いつ買われたものか)と走行距離が大きく影響しているように理解できてきた。世界を知る、というのはこういう瞬間である。それから車によってのグレードのようなオプションのような、そういうものはあまり価格差にハネてこないこともわかった。なので中古で買うならオプション充実、新車で買うならリセールのことを考えたらオプションは控えめに、というのも感覚的に理解できた。あとはそもそも自分が第一候補として考えた車については明らかに新車との価格差が激しく、正直言って新車で買うのはバカなのではとすら思えた。でも売ってくれる人がいるから中古が出回るのでありがとうございます。

 

 

実際に現物を見に行く

車屋なんて普段いつ通りがかっても暇そうなので飛び込みでユニクロで服を買う感覚でスッと入っていいものなのかまったくわからない。というか、車を買いに行く車が無い。車屋はなぜかほとんどロードサイドにあって駅前には無いからである。そういう条件でフラッと行ってスッと入れる中古車屋を調査した結果、おそらくガリバーの大型店である幕張のやつが適切だろうと考えた。ただ、目当ての車はそのガリバーには在庫がなかったので半分冷やかし、ライバルと目している車があったのでそれを見る程度かな、と思って少し悩んだ。

一方で、カーセンサーでの中古車見積依頼フォームでいくつかのその候補とした車種を売ってる店に対して依頼を出した。そしてそのレスポンスを眺め、

・価格とモノが見合っていそうか

・メールの返信が早く見積り内容がまともか

・フォームで出した質問にちゃんと答えているか

に加えて、

・Googleマップの販売店の口コミで、悪いのがあるのは仕方ないがバトルの内容など総合的に見て問題なさそうか

あたりを見て、幾つか買っても良さそうな店を絞り込んだ。なお私の見た販売店の口コミは大抵販売店側が低評価をつけたやつに「あなた来たこと無いですよね」などの反論を書いていて笑った。もしかしたらライバル店で低評価をつけ合うとか、そういう風潮のある業界なのかもしれない。

 

車を買いに行く車が無い問題については、その日たまたまレンタカーで当日余りの格安車が出ていたので借り、その店が営業していることを電話確認し「今日見に行きます!」と伝え、もう勢いで見に行くことにした。検討中の人は駅まで迎えに行くという表示もあったがなんかそれ買わなかったらどうなるんだよとちょっと怖かったので自力で行くことにしたのだ。

というわけで生まれて初めて車屋に行ってみたが、基本的にはウィンドウショッピング的に見るよりはネットでアタリを付けた数台の実物を見るというかたちなので、話としてはスムーズに進んだ。中古車の場合は全部個体差があるのでネットでアタリを付けたという前提で現物確認をするテイで行くのがやはり普通だろう。

中古車屋の営業は大抵グイグイ来るか、逆に安く売ってやってんだぞ貧乏人という塩対応系しかいないのかと勝手に思っていたが、ナヨナヨした感じの営業向いてなさそうな営業だったので割と好感を持った。そして結局他店の実物を見ること無く、最終的にはこいつから買うことになった。中古車は1点モノだから「検討します」も言いやすいし比較してますも言いやすいのであまり行ったら買わなきゃ…みたいに遠慮する必要はないだろう。ただ、見積りを最後もらうまで自分が乗ってきた車の前に店の在庫の別の車を停められていて(意図的かどうか不明だが)逃げ帰れないようにしてあったのが気になった。旅館で自前の靴隠されてさり気なく逃亡防止されてるパターンのやつじゃんこれ。

 

予算を考える

おぼろげに聞いていた「自動車税」とか「重量税」「自賠責」「車検」とかは諸費用に入るか入らないか等は見積りで説明を受けるので思ったより難しい話ではなく、シンプルにこの車ならこのくらいかかります、という話なだけだった。なんだよ重さにかかる税って……とビビっていた。そして言われるほど別にバカ高いわけではないというか、みんなこういうものをことさらに高い高いと言いがちなんだなと思った。文句を言う方の声が大きく聞こえるTwitterとかでよく見るやつですね。もっとマジのバカ高なのではとビビってたのでこんなもん?と思ってしまった(別に金に余裕がある発言ではないですし決して安いとも思わないけどビビってた割には…という意味です)。

 

ちなみにネットで見える車本体の金額に加え、総額としてはそういう諸費用を込み込みでプラス20万とかかかるのは普通っぽい。もっと高い場合もあるかもしれないが、多分それくらいを下回ることはなさそう。

それからメンテナンス代、駐車場代、任意保険料、ガソリン代などなどのランニングコストもあるので本体は安ければ安いほどいい。ただ安すぎると程度が悪いなどでかえってお金がかかる可能性もあるので難しい。私の場合は同じ車種の同じ年式の在庫の中でもとりわけ走行距離数が短いものを選んだ。最終的にどこが壊れるとかは運だが、相対的には間違いなく走行距離数が大きいものよりはまだ壊れにくいと言える(と思う)。価格はほぼ距離数で序列が付けられているように見えた。プロがそう判断しているのだからやっぱり一定の正しさはあると思う。

 

 

ローンを組む

さて軍資金だが、現金ニコニコ一括払い以外では基本的にローンを組むことになる。正直言って一括払いもできる範囲の安めの車を買ったのだが、手持ちの現金をなにかのときのためにキープしておきたかったので敢えてローンを組んだ。

ローンの組み方は車屋で紹介されるカーローンを組むか、自前でどこからか借りてくるパターンがある。自前というのは具体的には銀行の目的別ローンとかカーローンとか、車を買うためにお金を貸してくれるメニューが大抵あるのでそちらの審査が通るならそっちにしたほうが金利が割安だ。自分の場合は家のローンを借りている銀行のカーローンを申し込んでアッサリ承認されたのでそれにした。金利も1%台なのでもう返していることを忘れるレベルまで返済額を下げてしまおうと考え10年返済で借りた。5年落ちの車を10年ローンで買うというと狂気を感じる人もいるかもしれないが、繰り上げもできるし万が一の資金リスク対策としてはこのやり方のほうが安全だと思う。頭金も少し入れたので月の返済は1万ちょっとに抑えられた。なお銀行には車屋の見積書が必要になったりするのでちゃんと見積書を書いてもらう。ただ見積書の状態から更に値下げとか追加のオプションとかを入れて変動する分に関しては、借りる額そのものを変えないのであれば問題ないと思う。

 

 

契約して支払いをする…前に

ローンで資金のアテが確定したらいよいよ購入だが、その前に駐車場を確保する必要がある。買っても置き場(車庫証明)が無いといけないそうだ。当たり前ではあるが、車探しとほぼ同時に駐車場も探すのだ。私の場合住んでるマンションの駐車場はもう一杯なので近隣で探す必要があった。冒頭に書いた9000円の駐車場でもいいのだがそこまで歩いてギリ2kmくらいあるので(車庫は自宅から2km以内じゃないと認められないらしい)めんどくさすぎる。しかし近隣駐車場を探すのにこのサイトを使った。

https://carparking.jp/

ただ、このサイト経由で問合せたら明らかに空いている駐車場なのに「満車でした」と返答が来て、なんかおかしいなと思ってその駐車場に貼ってある問い合わせ先看板の電話番号に直接電話をしたら「空いてますよ〜」と普通に返答されて笑った。なんなんだこのカーパーキングとかいうサービス、個人情報集める詐欺サイトか?と思ったが、有識者からリプライがあって、このサービス経由で問合せて来た場合貸す側がめんどくさいから無視したり空いているのに無いと返してるパターンがかなり多いとのこと。要するに駐車場オーナーに嫌われてるんだな。可哀想に……不動産テックがことごとく既存の不動産業界に敗北している構図がまたひとつあるわけですね。

というわけで駐車場オーナーと直接話をし、空き区画を直接案内してもらってツバをつけて予約というかたちにして無事駐車場も確保できた。月額も9000円よりは高いがまあ許容範囲。よかったよかった。

 

 

買う!

駐車場のアテとお金のアテがついたのでいよいよ「買える」段階になった。その話を営業にしつつ、値下げ交渉をしていく。一般的にどれくらい値下げできるのかは正直微妙なところだろうし、あまりゴリゴリに値引け値引けと言うのは自分もイヤだし相手もイヤだろう。ただ、値引きの話は当たり前のように応対してきたのでコンビニで値引き交渉する、みたいな「全くありえない」ものではないようだ。

交渉についてはそれこそタイミングとか様々な要素があるので具体的に成功例失敗例あっても本当に参考程度だろう。自分の場合は本体価格の5%くらい値引き+車屋独自の整備保証みたいなやつ実質タダ+ドラレコの取り付け料込みで原価クラスまで値引き+引き渡し時のガソリンをちょっと多めに入れてくれる、で決着した。もっと引ける人は引けるかもしれないが、そんなに強く言わずにこのくらいはなるのかなという感じだ。いずれも粗利にあまり影響しなそうな範囲の対応だし。というわけで、正式に買った。銀行のローンの場合は、1万円くらいは直接手付金として車屋に渡し、残りは銀行の融資振込先を直接車屋の口座にする(それにより「車を買う」という契約のローンで他の使い道に使ってしまうことのないようにする)などのパターンだと思う。

 

駐車場を契約して車庫証明を取る

車というのは買ってもその場で持って帰れない。すぐに来ない。納車までに時間がかかるらしい。というのは車屋で話を進めて初めて知った。そういうもんなのか。中古車は現物があるからまだいいが、新車で人気の場合は数ヶ月待ちなども普通にあるそうな。中古車でも整備、車検やナンバーの取得などなどの手間がある。

というわけで車検を通してもらうタイミングと車が来るタイミングの中間で、駐車場を契約し、車庫証明を取ってこれを車屋に送る必要がある。車庫証明は一戸建てとかで自分で自分ちの駐車場を認めることができる以外は駐車場オーナーにサインを書いてもらう必要があるのでひと手間面倒だ。私の場合は正式に駐車場契約をしてその段階で車庫証明に必要な書類に書いてもらい、自分で警察に書類を持っていき申請、数日後に無事車庫証明ゲットという流れでもう一度警察署へ、ということで都合2度行ってきた。めんどくさ。で、その書類は車屋に送付してあとはおまかせになった。委任状も渡してあるので、これで車検とナンバー登録はやってくれるらしい。ちなみにナンバーはちょっとの料金で希望のものを取れる(1122とか777みたいな人気の番号は抽選になるらしい)ので「自分にとっては意味があるが、他人にとってはただの数字の羅列」の番号を取った。キリのいい番号だとなんか覚えられたりしたらイヤだし車社会のモブになりたかったのがあるし、とはいえランダムの発行で万が一卑猥な意味があるとか、あるいは自分の銀行の暗証番号と同じ番号なんかが来た日にはとても面倒なことになるので番号としてはコントロールしたかったというのがある。関係ないけど自分は電話番号が結構ゴロの良いやつなので、何か書類に番号を書くときにいかにも「めんどくさそうな客」に思われそうでいやだなと思っている。車でも、外車でしかも番号が1とか777とかだとめんどくさそうだなコイツとか思っちゃいませんか。

 

trafficnews.jp

 そういやこんなのもあった。358? 意味がわからないというのがなんかこわいな。

 

保険に入る

ソニー損保、チューリッヒ、アクサダイレクトなどなど、自動車保険のCMは常に見かけるイメージがある。それだけ儲かっているのだろう。 

ここで言う自動車保険は強制的に入る自賠責保険はおいといて、プラスで入る任意保険のことを指す。医療保険とかの車バージョンということだ。当然、保険をかける内容と掛け金が比例して変わっていくので手厚い補償であればあるほど保険料も高くなる。ここの考え方は人によるので一概に何がいいとか言えないが、自分は基本的に「自分でまかないきれないものは保険でカバーする」という考え方でおり、医療保険の場合入院などする病気の費用は貯金から出せばいいと考えて特にかけていない。同様に車の場合も自損事故などの車両保険をかけるとめちゃめちゃ高くなる(自分の場合かけるかけないで10万円くらい変わるケースもあった)のでこれはかけるのをやめた。たまにキズがついたままとかちょっとベコってなってるまま走ってる車を見るけどこれらは車両保険をかけてない人たちなのだなと気付いた。自分もそっち側なのでもしなにかあったら多少のキズはそのままでいきます。というか、多少のこすり傷くらいはカーコンビニ倶楽部とか、あるいは自力でも治せるらしいし、もっというと多少の自損事故の場合「免責金額と等級が下がるのがあるので、場合によっては敢えて保険を使わないほうがお得」と保険会社の説明にすら書いてあるレベルだったので、だったらなおさら入らなくていいじゃんと判断した。あくまでここでの保険は誰かを怪我させたり電柱やガードレールや誰かの家を破壊したなどの場合の保険のみとして、保険貧乏にならないようなラインに抑えることにした。結果として「自動車保険に初めて入る40代」でだいたい年間3万円台くらいになった。ずっと無事故の人とかだともっと安いパターンも多いらしい。逆に車両保険を入れると年間12万近くになってしまってザ・保険貧乏としか言いようがないのでやめた。 ちなみにソニー損保はあれだけCM打ってるのにちょっと保険料高めで、料金と内容とをかなーり吟味してチューリッヒに決定しました。

 

納車

納車と行っても自分で取りに行く。持ってきてくれるパターンもあるらしいが、新車の高級車とかでもない限り別にいいだろうそのへんは。というか普通に数万円持ってくるのにかかるらしいのでいいです自分で取りに行きますと言った。電車で車屋の最寄り駅まで行き、タクシーで店まで行った。タクシーの運転主はその店を知っていたので「納車ですか」と問われた。そうですねと答えるとおめでとうございますと言われた。しょせんは中古車で、しかも別にそんなに車に思い入れもあるわけでなし、念願の…でも無いので、この言われ方には違和感があるものの、ありがとうございますと答えた。家を買ったときもそうだったけど、大きなものを買うとおめでたいのか、という感覚が今まで自分になかったので新鮮だった。おめでたいんだな。でも幾らくらいからおめでたい買い物のラインなんだろう。10万円のスマホはおめでたい?20万円のカメラはおめでたい?って考えたらわかんないなもう。

 

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帰りにガソリン入れたら金食い虫を抱えたなぁ……ということを実感。

 

 

 

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色は白買いました。赤がいいなーと思ってたけど野ざらしなのでヨゴレとかのことを考えると白で良かった。でも一番傷やヨゴレが目立たないのはシルバーらしいですね。だからレンタカーや社用車に多いのか。

 

そしてこれから

 まあでも子どもが親のおでかけに付き合ってくれなくなったら車なんて要らなくなるかもしれないし、その時はその時で手放しても(価値が残存するのか微妙だけど)いいし、それでも今しかおでかけに付き合ってくれなそうだから今はその手段にお金を出す、という決断は全然悪いことじゃないと思っている。

あとはどれだけ「買って良かった〜」と思えるかですかね。それはこれからの話です。なんか今まで金を使うことにビビってきたけど、今使わなきゃいつ使うんだ?の気持ちのほうが大きくなってきたのでしっかり使うべきところには使っていきたい所存です(あとは使うべきときに使えるくらいのお金も残すようにも考えます)。

 

今はYouTubeで平日は運転テクニックの動画を見てイメトレを繰り返し、週末にせま〜い駐車場から出る苦労をしながら練習しています。

 

 

www.youtube.com

よく見ているYouTubeチャンネル

 

(おわり)