最近ちょうどスーツ通勤時の鞄をリュックタイプに変えたんですよ。そしたらこの記事が妙に燃えた感が出てたので。
(有料記事なので最後まで読めてない。すみません)
基本的にスーツリュックへの個人の感想なので、別に批判とか教えとかはありません。スーツにリュックの是非みたいな細かいツブツブの議論は興味ないけど、結論から言えば、結局突き詰めると「見られる相手に失礼や違和感を抱かせる格好でなければいい」と自分は思うので、各自の仕事の範囲ではどうかな、を想像すればいいんじゃないですかね。正装がペニスケースの会社もあるかもしれないじゃないですか。
ブリーフケース(片手持ち鞄)限界説
自分も今まで意地張ってブリーフケースタイプの鞄をずっと使ってたんですよ。でももう、無理。マジ無理。自分の力では鞄の重量含めて4kg以下に収まらないようではかなりキツい。言い換えれば実質何も持ち歩いていないに等しい場合ならこれで済むというわけです。
例えば自分の場合、鞄自体はナイロン製の鞄でなるべく軽いのを選んで1.1kg、会社貸与品のiPadも割と持ち歩くのでこれが400g前後、あとは折りたたみ傘で300〜400g、ペットボトル500g、モバイルバッテリで200gとして、あと紙のノート300gくらいを必携としている。で客先行くので書類入れると(ごめんね古くて)このあたりでもうキツくなってくる。
更に自分の仕事だと特定のシチュエーションでノートPCを持ち出す必要があり、本体+ACアダプタで1.5〜2kgほど。このときはムリヤリ肩掛けベルトを鞄につけてました。
自分も伝統と格式というか、若い頃は正しきスーツスタイルを守ろうとして最初は本革のブリーフケース使ってたのでなおのこと大変で、これは鞄自体の重量が2kg近くあったので本当に大変だった。とにかく、「小さくて重いモノ」を持ち歩く現代人にとっては実用性に乏しいんですよね。
スーツにリュックは最高過ぎた。
で、これまた個人的な話なのだけど、朝は子供二人を保育園に送ってから出勤しています。徒歩と電車で行っていて、かつベビーカーが事情で使えないので、朝はスーツの格好に自分の荷物、肩がけバッグふたつを持ってます。
※余談だけど、子供の荷物用の鞄については最初はトートバッグだったけど、二人分ともなるとアニメとかでよくある「女に沢山買い物持たされる男」みたくなってしまったので、めっちゃ軽いモンベルのやつにした。
スーツの格好で鞄を3人分持って、下の子を抱っこ紐で抱え、上の子と手を繋いで歩く。もう手が足りないのです。これ11月の今でも汗かくし、そもそも手が4本欲しい。
一時期は先のとおりブリーフケースタイプの鞄に斜めがけストラップを着けてみたけど、肩が壊れてイケハヤの肩みたくなっちゃいそうだったのでいよいよ無理ゲーだと判断、やむにやまれずリュックの軍門に降った次第です。(←普段着のときは手が空くリュック大好きなので、あくまでスーツのときも軍門に降ったということです)
で、リュックに変えたところ、
最っ高〜〜〜〜〜〜!!!!!
当たり前だけど今まで重い〜〜〜と思ってたのと同量の荷物でも全然余裕。流石両肩と背中と腰で荷物を持つのはとても合理的。
どういうスーツリュックならアリだと思うか
自分の勤める会社は割と世間の標準から見ると堅いほうに属するので、堅いなりの格好を心がけています。詳しくは書けないけど堅物会社エピソードは会社の人以外に話すとウゲッ!ナニソレ!とウケたりします。内部の人は自分も含めてマヒってるところがあります。
で、とある「堅い会社基準」を知っている自分の感覚的な話なので、必ずしも万人の正解というわけではないですが参考としてどんなリュック買ったのか、どんなのならアリっぽいかの一例を出します。反論はあるかもしれないけど個人の思いなので勘弁してください。(恥ずかしいから自分が買ったものは貼りません)
自分が思う「スーツでもアリなリュック」はこんな基準です。
・客先ではブリーフケース的に振る舞える2way・3wayリュック
→使い方は後述します。
・ブランドの主張が無い
→これはスーツの格好のときのアイテム全般に言えることですが。
・素材やパーツにカジュアル感が無い
→ナイロンでも高密度のものや一部革パーツを使うなどが良いかなと。
・色は黒かネイビー
→まあ無難です。
他にもサムソナイト、TUMI、バーマスや吉田かばんなど色々ブランドもありますが、個人的な好みでないので省略します。
無印のコレもデザイン的に全然問題ない。すぐヘタりそうだけど、安いのでまずはこれで使い勝手と周囲の様子を伺ってみるのも良いと思います。
さすがに客先訪問するとき鞄を背負って会議室まで入ってきて名刺交換に臨む、というのはちょっと油断しすぎてる感があります。なので、2way、3wayのビジネスリュックはそういうときのためにあるんです。外では背負ってきて、客先に入る前だけブリーフケース風に持ち変えればいいのです。そこで「3wayバッグとはけしからん」とまで言い出すような人は今はなかなか少ないでしょう。
おしゃれと身だしなみ
ただ、全部読まないで言うのは申し訳ないのだけど、元記事がどうやら新人サラリーマン向けを想定したような雰囲気があったのでそういう意味では筆者の人の気持ちもわかる。確かに街で見ていると、スーツの着方がヤバい若い人は結構いる。伊勢丹の店員みたいな洒落感も無いのにくるぶしソックスみたいのを履いてすね毛見せていたり、そのベルトで変身できるの?みたいにゴッツいブランドバックルだったりみたいな。そんなのを餃子みたいな靴を履いてどこでベルトが留まってるのか謎なほど腹が出たオッサンに服装注意されるなんて屈辱かもしれないけど、目に留まって欲しくない人に留まってしまった時点で負け、というのが「おしゃれ」の世界と「身だしなみ」の世界で異なるロジックなので、セオリーを学び、守っていくというのも必要な時期があります。まずは守破離の守ですね。「ちょっとググったり雑誌見ればわかるようなこともわかってないのか」と値踏みされてしまう。iPhoneの文字入力でフリックじゃなく「あ」を5回押して「お」にしてる人とかいると「ん???」みたいになるじゃないですか。そういう感じです。
おしゃれというのは「どう見せたいか」なのに対して身だしなみというのは「どう見られるか」なので、身だしなみというのは他人の目、特に客となる相手の目を意識するわけですね。お堅い会社の人間が相手だとそれなりにしていないと値踏みされるし、私服勤務な会社が相手であればそれなりに温かい目で見てくれる。くだらねえと自分も思いますが、現実問題そうなので、自分だけくだらねえと思っていても仕方の無い話です。
自分の昔話ですが、社会人を始めた頃クールビズというのがようやく普及し始めた頃で、自分の勤める会社はかなり遅れて乗っかったので確か入社数年目までは夏もネクタイとスーツの上着マストでした。今思えば狂ってますよね。でも今は夏にネクタイしていなくて失礼だとか言う人は流石に堅物ジジイ層でもまあなかなか見ないです。常識や風潮は時代とともに変わりますし変えられます。なので皆で「くだらねえ!」と言っていくのは良いこととも思います。
スーツにアウトドアブランドのリュックはちょっと注意
ただ、今の感覚で言いますがスーツでマジに普通のアウトドアブランドのリュックはモノを選ばないとちょっとアレかもと思います。グレゴリーとかノースフェイスとかモンベルとかね。もちろんモノは良いんだけど、単純にカジュアル感が強すぎて似合わない。
最近これ使ってる人多く見かけます。自分も買う直前まで行くくらい検討したし、ロゴを黒×黒にして配慮が利いててとても良いんだけど、それでもノースフェイスですねってバレちゃうのでもうちょっと控えめにして欲しかったですね…。私服勤務の人とかだと全然オッケーですし、スーツ勤務でもオフィスではサンダル履き許されてるくらいの風潮な会社だったら問題ないと思います。
そう遠くない未来に違和感無くなると思いますが、今はもう少しビジっぽい風味にしたほうがかっこいいかなと自分は思います。
元記事は靴に関しても色々言ってるようで、そっちのほうにも色々意見を言えるのですが、元が読めてないので黙っておきます。また機会があれば。
(おわり)