家に帰ってきたら、息子(4歳)と娘(1歳5ヶ月)が一緒に遊んでいて、こんなことをしていた。(動画にはタイミング的に娘しか写ってない)
空気清浄機でイタズラ遊び pic.twitter.com/FXhQTLyvL3
— 赤祖父 (@akasofa_akasofu) October 14, 2018
これを見て、反射的にぼくは止めなさい!と息子に言った(娘はまだそういうのわからないので)。
息子は父親に怒られるのが怖いので、すぐに止めた。
まだ分別のつかない子供がいると、実は家はインシデントにあふれまくっているという事実に気付く。
なので基本的に、遊ぶ道具じゃないもので遊ぶことは禁じている。特に火、刃物、熱湯などなどバツグンに危険なもののは当たり前として、他にキッチン全般、風呂全般、ベランダ周り(窓ガラスや落下など)、洗濯機(ドラムに入って窒息などという痛ましい事故の例もある)などなど。子供たちはあらゆる「禁止事項」に囲まれている。
だがぼくは知っている。この空気清浄機は全然危なくないのだ。
この空気の吹き出し口は目の細かい金属の網目になっていて、余程細かいものじゃないかぎりは入り込むこともないし、手などを突っ込む危険性もない。
「遊び道具じゃないもので遊んではいけない」は確かに社会で通すべきルールのひとつだ。実際世の中基本的にはそうなっている。なのでぼくの中では原則
「"家の中くらいいいじゃないか"から外でも同じ事をし出すから、家の中でも禁止する」というロジックがアタマの中にあって、注意をしたのだ。
しかし、大人だってジョーククッズをジョークだからやめろと書いてあるのにチンコをツッコむし、料亭と書いてあったはずなのに実際出てくる飲食物が瓶ビールと乾き物だけで満足(したところ急に店員さんと恋愛関係になり……らしい)するし、結局は杓子定規を巧く渡り歩く力が必要なのである。
なので、
「家の中くらいいいじゃないか、"外ではしてはいけない"と言えばいい」にアタマを切り替え、やっぱり遊んでいいよとした。本当に危ないものは引き続き禁止するが、特に危険のない遊び道具じゃないもの、これでは遊んで良いと考えることにしたのだ。
むしろ冒頭の動画のとおりうちの空気清浄機がプラスチックのおもちゃ程度ならブワブワと吹き飛ばす威力とは自分も思いも寄らなかったし、なのでティッシュとかレシートとか飛びそうなものを色々と貸してあげた。息子と娘もとても楽しそうに色々なサンプルが飛ぶかどうかを検証していた。そういう自由な発想と不思議からくる楽しみを奪うところだった……。
繰り返すが、このケースの「遊び道具じゃないもので遊んではいけない」、これは完全に老害の発想であったと強く反省している。杓子定規に(←ここ重要)こういうことを言っているのは、若い人のイノベーティブな発想や行動にケチをつける老人そのものだ。
まあだからといってさ、「自分のやることにケチをつけるのは例外なく老害やアンチ」と断ずるのもまた違うし(いるよね〜)、若者の理解者のフリがしたいから何でもかんでも肯定する小狡いジジイもまた違うと思いますけどね。
(おわり)