光景ワレズANNEX

赤いソファを知ってるか 青いソファを知ってるか

『鉄道ひとり旅』DVD発売記念トークショーに行った(イベントレポート)

f:id:akasofa:20180222001606j:plain

テレビ番組『鉄道ひとり旅』のイベント(2018年2月18日開催)に行くことができたのでその内容レポートです。 ネタバレありというか、クラウドファンディング投資者限定だったのですが多分雰囲気的にレポートしてもいい気がしたのでします。

あと見たこと無い人にはあまり通じない内容も少なくないのはすみません。

 

 

『鉄道ひとり旅』とは?

f:id:akasofa:20180221234859j:plain

スカパー「鉄道チャンネル」で放送し、現在はTVKMXTV等でも見ることができる鉄道番組。

出演者は殆どがダーリンハニー吉川正洋さんひとり、同行スタッフはディレクター兼カメラマンの相笠さんのみというストイックな体制。

BGM、ナレーションなし。テロップも殆どなし。素人のYouTubeのほうがよっぽど凝ってるのでは……と思いがち(失礼)ではあるが、昨今のガチャガチャうるさいテレビ番組や、中途半端に「ガチ感」を演出しててかえって嘘くさい旅番組とは一線を画している本当のガチの鉄道旅が、独特の魅力を醸し出す。どれくらいガチかというと本当に何も面白いことが起こらなかったり、列車が止まってしまったり、食事が最後までできなかったり、そんなことも多々あり、そういうのは通常のテレビ番組だったら何とか「地元の人のふれあい」「出演者たちの掛け合い」でカバーしたりするのだが、それも無いこともある。

 

例えば『ぶらり途中下車の旅』は見てもらうとわかるが実際に電車に乗って移動してるかすらも怪しく、街を歩くと必ず仕込みの素人がいて偶然の出会いを装っているが、あれの真逆を行っていると思っていただくと良いかもしれない。

見ている方としては、環境BGMのように静かな気持ちで見られ、かつ旅の気分を共有できてそのヌル具合が最高なのだ。


うちの息子も大ファンで2歳の頃からずっと見ている。鉄道が出ていれば何でもいいというわけではなく他の番組を見せてもダメなのである。基本的に『鉄道ひとり旅』以外の鉄道旅番組はマジで見ない。でもたまに『タモリ倶楽部』や『笑神様』などに出る吉川さんを見ては「あっ よしかわ!」とちゃんと気付けるほどにはファンである。

(この日も連れて行きたいところではあったが、クラウドファンディングの特典が1口1名だったのと、そもそも恐らくトークショーは飽きると判断したのでやめておいた。でもイベントは子連れのお客さんも何組かいた) 

 

このイベントは、クラウドファンディング『鉄道ひとり旅』DVD製作プロジェクトが立ち上がった際に幾つかのプランの中であった「イベント参加特典付き」

に投資した人のみが参加できるものであるが、すべての『鉄道ひとり旅』ファンおよびファン外の人にも少しでも魅力をお伝えしたく、ここにレポートするものであります。

(あとで内容に問題がある指摘等あったら消すかもしれません…)

 

 

オープニング

オープニングはいつもの『鉄道ひとり旅』の出だしと同様に、秋葉原駅でしゃべり出す吉川さん。そのままこの日の会場まで歩く。そう、会場の裏で小一時間で編集したてホヤホヤの映像だったのでした。というわけで吉川さんと相笠さんがいつもの旅のスタイルで登場すると早速会場は大盛り上がり。

 

その後普段の格好について説明を始める吉川さん。 

f:id:akasofa:20180222000955j:plain

いつものカバンの紹介など。この辺で「あっ 撮っていいんだ!」という空気になり写真撮影をするお客さんが増える(私も)。

 

 

f:id:akasofa:20180222001548j:plain

現在のカメラはソニーDSC-RX100です、とのこと。3代目で、初代は相笠さんが破壊したらしい。 

 

 

『鉄道ひとり旅』の二人が選ぶ名場面

 最初の40分以上はフリートーク的な感じだったが、ここからは一応テーマでしゃべる感じに。即興っぽいパワポも良い……。

 

f:id:akasofa:20180221234911j:plain

グルメ名場面。鉄道ひとり旅ファンの人なら「ああ、あれ!」という感じになるでしょう。トーク中も映像を使いながら二人が解説。でもホームランうどんが1位というのはちょっと意外……。トンネル餅は「あの店の人とのやりとりが番組としての可能性を感じた」的に相笠さんが言っていて納得のチョイス。いかにも旅番組っぽさがありましたね。

 

 

f:id:akasofa:20180221234547j:plain

出会い名場面。吉川さんチョイス3位は最高。やっぱり旅は人との出会いですよね。ほんと。更になんと、相笠さんチョイス1位の「山陰本線編で出会った、中国から来た鉄道マニア夫婦」ですが……

 

 

 

f:id:akasofa:20180223001919j:plain

会場に奥さんが来ていた! これには皆びっくり。

前に出てきてくれたが、なぜか吉川さんがインタビューされている感じになった。ちなみにそのご夫婦は日本の鉄道全線乗車に向け頑張っているらしい。ほんとすごいな。

 

 

 

f:id:akasofa:20180221234725j:plain

ミラクル名場面。吉川さんチョイス1位はマジでこの番組で爆笑することなんか殆どないけど爆笑した。これはなんとかしてみんなに見て欲しい……。

 

 

 

質問コーナー

事前に募集していた質問に答えるというコーナー。応募し忘れた……。個人的には「伊賀鉄道の回で色々噛み合わずなんかピリピリした空気がありましたが実際どうでしたか?」です。

 

f:id:akasofa:20180220003915j:plain 

f:id:akasofa:20180220003952j:plain

事前に募集していた質問にくじを引いて吉川さんが答える。
ファッションに関する質問が多かったとのこと。吉川さんは清潔感があるので、普段キモイキモイと言われがちなテツとしては見習いたいですからね。
お答えとしてはシップス、ビームスナノユニバース等のセレクトショップが多かった印象。靴はパトリックとスピングルムーヴなど。リュックは本人もよくわからないというお答えでした。でも個人的に吉川さんはフレッドペリーのイメージが強いなあ。

 

 

 

 

 

 鉄道ひとり旅 超カルトクイズ


鉄道ひとり旅ファンでも難しめのクイズ。何せ基本的にそんなに気合い入れて見ていないので。子供が同じ回を何度も繰り返し見るので、ぼくの場合は伊賀鉄道くま川鉄道、北海道編あたりは得意です。

 

f:id:akasofa:20180220004043j:plain

 

f:id:akasofa:20180220003823j:plain

正解者には賞品が。山陰本線編の豊岡駅で購入したカニのバッグも。

問題の幾つかはすぐにわかったが、自分は1問だけ答えてみたがハズしてしまった〜〜〜。

 

 

そして以下の問題は相笠さんが用意していた問題。こちらについては番組の資料としても貴重な情報で、きっとそのうち誰かがWikipediaに書き写す気がする。 ただし相笠さんの独自の検証なので実際は違う可能性も否定できないそうです。

 

 

 ・オープニングの駅で一番の登場回数は?

普通に考えると路線のスタート駅が必然的に多くなる(はず)。
あとは前乗りした場合に泊まれるホテルがありそうとかだろうか。

 

……答えは高松と米子が3回とのことで、意外性もありつつ言われてみれば納得感がある。個人的には旭川かなあと思ったらここは2回でした。

f:id:akasofa:20180220002758j:plain

 

 

・駅弁を食べた回数は?
鉄道ひとり旅は駅弁の印象があまり無い。乗り鉄の人ならわかると思うが、そもそも駅弁が売っているのは比較的規模が大きいか乗換えのある駅が多く、ひとつの路線を攻めるこの番組の旅スタイルでは、旅のスタート地点か中間にある中心駅で買うようなイメージになる(ので、実はあまり買う機会がない)。答えはこんな感じ。

 

f:id:akasofa:20180220002736j:plain

 

 

 

 ・蕎麦を食べた回数は?
乗り鉄の旅と言えば蕎麦(と、非常食のカロリーメイトorソイジョイ)と個人的に思っているが、吉川さんもよく蕎麦を食べるという印象をファンは持っている。答えはこんな感じで納得の答え。やっぱり多いな。

f:id:akasofa:20180220002520j:plain

 

 

 

 ・食事をとれなかった回数は?
乗り鉄旅をやっている人なら超共感だと思うが、基本的にローカル線ほどダイヤが厳しくなり、かつ旅程が優先なので、食事をいいタイミングでしそびれることが少なくない。この番組でもよくお昼ご飯を食べずに進むことがある印象だったが……

 

f:id:akasofa:20180220002358j:plain

答えは2回とのこと。ちょっとこの少なさは意外(もっとご飯に困ってた印象がある)だったが、時間がかなりズレての食事はアリということなので、それが入るか否かで大分違うのかも。

 

 

エンディング

予定していた時間は押し押しで終了。最後に一人ひとりと写真撮影のサービス。私からは全国行き尽くしたら次は廃線も巡ってみてほしいとお願いしました。もはやそうなると車の旅ですが。

 

 

f:id:akasofa:20180222001518j:plain

楽しい番組を、そしてイベントをこれからもよろしくお願いします。吉川さん、相笠さんありがとうございました!

 

(おわり)

セガフレード・ザネッティに都会の洗礼を受けたときのこと

進学のために上京して数年経ち、いよいよスタバの「トール」もスラスラと言えるほどTOKYOナイズされた大学生の頃の思い出。

 

あるとき、友人とセガフレード・ザネッティという喫茶店に入った。スタバほど店舗数が多いわけではないが、東京23区内に暮らしていれば大抵の人は知っていると思う(現在関東近郊が中心の展開で名古屋や大阪には無いらしいのでその辺に気を遣った表現です)。イタリア発祥のチェーン店のようで、看板や店内は黒と赤が基調とし他の喫茶店とはちょっと違うイキフンを醸し出している。

 

 

 (外観参考)

Segafredo ZANETTI Shinjuku.jpg
GFDL-no-disclaimers, Link

 

 

ここの大きな特徴としては、本格的なエスプレッソを前面に打ち出していることだ。一応スタバにもエスプレッソもあるらしいが最近まであることすら知らなかった。セガフレードの場合は、コーヒーよりも先にエスプレッソをメニューに掲げていた(気がする。今は知らない)。ああ、ここの看板メニューはエスプレッソなんだ、イッタ〜リアだから、と初めて入ったそのときに思った。

 

それなら……と思い、ぼくはエスプレッソを注文した。

店員さんは「デミタスでいいですか?」と返してきた。

「ん……?」と思った。

メニューをよく見ると、こんな風な表現でサイズ表記がされていた。

 

f:id:akasofa:20180214000635p:plain

ピッコロ?

 

ピッコロ!!!!????

大魔王くらいしか知らんよ!?

内心、ようやくショート、トール、グランデに対応できるようになってきたグンマーがまたもや知らないサイズ表記を突きつけられたわけだ。

 

ただ、持ち前の頭の回転の良さ(当時は、エロ画像のURLを見てリンクされていない連番のエロ画像のファイル名を類推しては収集したりするくらい頭の回転が良かったのである)を活かし上記の表現から「ピッコロはMサイズ相当、従って!デミタスはSサイズ相当!!」とコナン君ばりの名推理を発揮。即座に、もう毎日毎日セガフレってるぜ〜と言わんばかりの余裕の態度を装いつつ「はい」と答えたのであった。そういえばダイドーからデミタスコーヒーという缶コーヒーも出ていたが、これは通常の190mlの缶コーヒーより10ml少なかった。同じようにSサイズという意味だろう、とまたもや金田一少年ばりの名推理を脳内で完成させた。

 

(参考:ダイドーデミタスコーヒー)

 

 

https://www.dydo.co.jp/corporate/news/2013/130729/images/3shot.jpg

 

 

で、友人のコーヒー ピッコロサイズが出てきた。

 

 

f:id:akasofa:20180213234819j:plain

まあ、普通である。普通のSサイズのコーヒー。

 

 

続いてぼくのエスプレッソ デミタスが出てきた。

f:id:akasofa:20180213234837j:plain

は?

 

めっちゃ小さい〜〜〜〜???

 

 

最初は試供品かと思った。次にマジでバカにされてるのかと思った。

 

しかし店員さんはマジで普通に「お待たせしました〜」的に出してくるので「は、はぁ…」と「いやエスプレッソは"こういうもの"って良く知ってますし〜知ってて頼みましたし〜〜」感で平静を装いつつ、内心は「ちっちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」と怒りと笑いが混じった感情を抱いたのをよく覚えている。感覚的にはリカちゃん人形のオママゴトセットの付属品かよと思うほど小さかった。

 

※後で調べたところ、実際にエスプレッソとしては当然正しいサイズで、容量はソロの30mlとのことだ。つまり普通のコーヒーSサイズが大体150mlくらいだと思うので、その1/5程度のサイズだ。

 

f:id:akasofa:20180213234846j:plain

実際はこんな差は無いけど、精神的にはコーヒーのピッコロとエスプレッソのサイズ差はこのくらいの違いを感じた。いやほんとマジで何言っちゃってんの??? と内心本当に狼狽した。

 

結局3口くらいで飲み終わり、あとは水で普通に会話を続けたと思うが、とにかくこのエスプレッソのカップには本当にたまげた。いや、マジでTOKYO、狂った街だぜ……と思ったのをずっと忘れず今に至ります。以上です。

 

 

※今はカップのサイズのサンプルが掲示された店が多い…気がします。

(おわり)

なぜなぜ期の幼児の知的好奇心を遮ってしまった酷い親がいるらしい

f:id:akasofa:20180204225258j:plain

 

最近は休みのたびに4歳の息子と銭湯に行っている。
温泉に行ったときに息子は見事に風呂の良さにハマって、帰りの道中で「明日も温泉に行きたい」などと言い出し、そりゃあ叶うなら毎週ぼくだって行きたいわと思いつつも「もっと近場にもお風呂に入れるところはあるよ」と教えてあげ、実際に銭湯に連れて行ってみたらハマってまた行きたいまた行きたいと言うので色々な銭湯に連れ出しているのだ。ぼくも楽しいので丁度良い。

 

0歳の娘は基本的に家におり、それに併せて家に籠もっているとパワーが有り余ってしまう。かといって外で遊ぶのも(特に親が)寒い、児童館や屋内遊びの施設などもいいけど毎週それでもなあ……というのもあり二人で出かけるのに銭湯は非常に都合が良い。行ったことのない銭湯を巡るのは電車、バス、徒歩を駆使したちょっとした街歩きになりぼくの趣味にも合致するし、有り余る子供の体力を削るのにも良い。

 

銭湯は子連れ目線だとまた評価が変わる。ぼく個人が好きなのはやっぱり歴史を感じられる建物で、そういう意味ではボロくてもいい。お湯もグラッグラに熱くても良いくらいだ。最近は交互浴もするので水風呂があればなお最高だ。でも子連れなりの評価軸でのまとめはいずれどこかの寄稿なり記事なりでやりたいと思っているのでここでは省くが、端的に言うとやはり子連れだとスーパー銭湯が最高なのである。高いけど。
特にうちの息子の場合は露天風呂が好きなので、最近は露天風呂を備えた銭湯を優先的に選ぶようにしている。とある日も、460円の標準価格なのに露天風呂がある素晴らしい銭湯に行った。

 

休日の夕方頃の銭湯は、大体どこもそこそこ混んでいる。一番風呂ラッシュを過ぎたあたりでもまあまあの客数、露天風呂にもぼくと息子の他に5、6人ほどいるような状態だった。そこに、背中から太股のあたりまでそのお体にイラストの入った中年男性が入ってこられた。アレレ〜?この銭湯はイラスト入りの方は禁止だよね蘭姉ちゃん……なんてコナン君口調で思いつつも決してヤクのザーさんとかチンのピラ氏とかそう断言するつもりはないので、ここでは親しみを込めて【いらすとやおじさん】とさせていただく。

で、その"いらすとやおじさん"はノッシノッシと「いや別にそっちから何かしてこなけりゃこっちだって、ね…」と野生動物でいうところの象のような態度でサウナに入っていった。イラスト入りの人たちのサウナというとドリフのネタが思い出されるところだ。ふと息子の様子を見てみると、じーっと"いらすとやおじさん"がサウナに消えるまでを目で追っていた。

 

ところで、息子は今「なぜなぜ期」に突入している。ことばも達者になってきて「なんでお父さんはお菓子が好きなの?」「なんでポッペペピピック(ポプテピピックのこと)は2回やるの?」「なんでお父さんはオジサンなんだい?」とか聞いてくるし、息子のクラスメイトの子も「何色の家に住んでるの?」などと聞いてくる。こんなのの相手を年中している保育士の皆様には本当に頭が下がる思いであるし、勝手におもしろツイートにして書籍化漫画化イベント開催しても有り余るくらいにはネタに事欠かないだろう。

で、そんななぜなぜが頭の中でいっぱいの息子がじーっと見つめるその"いらすとやおじさん"、息子は当然背中のイラストが気になっているはずである。大人は大人なので見て見ぬ振りをするし、ぼく個人的には「あ、いるな」くらいでそれ以上気にはならないしイラスト入りの人が公衆浴場に居ても全然問題ないし禁止しなきゃいいのにくらいには思っている。ただきっとイラスト入りの人たちの中には「禁止されているけど入ってきちゃってるんだぜ~ワイルドだろ~」と"あえて禁を破る楽しみ"故に禁止しておいて欲しい人もいるのかもしれないし、その辺はよくわからない。

 

そしてその後風呂を上がって脱衣所で体を拭いていたところ、タイミング悪く先ほどの"いらすとやおじさん"も上がってきたのである。息子はもう一度そのイラストに目が釘付けである。なぜなぜ期の幼児がめちゃめちゃ興味を持つ「背中にイラストが入った人」、当然何らかの問い合わせが発生するリスクはかなり高い。というかまず聞いてくる。別にその人が怖いとかより、単純に本人に「ねえ、なんであの人は体に絵が描いてあるんだい?」とか聞かれてる様子が聞かれたら失礼である。「なんであの人髪の毛が無いの」とか「なんであの人一人で喋ってるの」とか結構普通に幼児は聞くのだ。いやマジで。よくマンガのベタなパターンで、キャラクターが異常行動をしている際に遠くで子供が「ママー、あの人なに?」「シッ、見ちゃいけません」みたいな表現があるが、アレはマンガの型という話ではなく、実は子連れの立場だと結構マジに発生するので注意が必要だ(おそらく子連れのとき体験したことのある親御さんも少なくないはず)。

 

とっさにぼくは息子の髪を拭くように頭からタオルをかぶせてゴシゴシし、息子の視界を奪った。そして「服着る競争する~?下着の前後ろ間違えずに着れるかなぁ」などと全然違う話題を振って気を逸らそうと試みた。息子もまんまと話に乗ってきたが、視界に"いらすとやおじさん"が入るとやっぱりそっちをじーっと見始めるので、今度は立ち位置を入れ替えて"いらすとやおじさん"が息子の背中側に来るようにした。この展開もマンガだなぁ……と思いつつ、まだどうも気になるような素振りだったので「出たらコーヒー牛乳飲む?帰ったらピノ食べる?」などと矢継ぎ早に話題を変えて"いらすとやおじさん"への関心を逸らそうとした。息子も話には乗ってくるが、どうもやはり"いらすとやおじさん"が気になるようで、ちらちらとそっちを見る。ただ"いらすとやおじさん"のほうも周囲に気を遣っている部分はあるようで、かなり素早く服を着終わってくれたので、それ以上息子も"いらすとやおじさん"の方に興味は無くなり、なぜなぜ期の無邪気な質問で失礼をお売りしてしまうような事態は避けられた。

 

家に帰って、今後もうアレについて知っていたら質問もしないかなと思って予習復習をしておくことにした。自宅で息子にGoogle画像検索の結果を見せながら「こういうのは"入れ墨"って言って、好きな人は体に描くんだって。でもすっごく痛いらしいよ」と教えたら、息子は「んー」とだけ答えた。興味ねえのかよ。