光景ワレズANNEX

赤いソファを知ってるか 青いソファを知ってるか

見えないライバルとのバナナ豆乳争奪戦

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もう4歳になる息子は生まれてから牛乳と卵のアレルギーを持っていて、ずっと除去食を続けていた。母乳を飲んでいる頃からどうも顔が腫れぼったいような感があり、検診で判明した。親の母乳から牛乳や卵の影響を受けていたわけだ。なのでまず親が牛乳と卵をなるべく口にしないようにする。その後離乳食から普通の食事に至るまで、基本的には加工品含めてすべて牛乳と卵が入っているものは避ける必要がある。

 

料理をしない人でもわかると思うが、食べ物の多くに牛乳か卵のどちらかは入っているケースが非常に多いので、これを避けるのは結構大変なのである。買い物の際は基本的に原材料とアレルギー27品目を必ずチェックしていた。たまに牛乳・卵不使用のケーキとかクッキーなどもあってこれは非常に助かった。その場合、牛乳の代替品としてよく使われるのが豆乳である。豆乳は豆乳で大豆アレルギーの人は飲めないものではあるが、しかしうちの場合は豆乳サマサマなのである。

 

幸いアナフィラキシーになったり成人してもずっと付き合わなければならないレベルのアレルギーではなく食べると口周りが赤くなり痒くなったりする程度ではあったので、これは除去を続けていたら成長とともに克服できるものと見込まれ、数ヶ月に一度の検査をしつつ様子を見た。結果、3歳くらいで牛乳、3歳半くらいで卵をほぼ問題ないものとし、今では基本的に何でも食べられるようになっている。ただし卵料理などを殆ど食べたことがなかったので今あまり卵自体がダイレクトに使われた料理は味として好きじゃないようだが……。

 

そんな息子に飲み物のひとつで与えるものとして、豆乳の存在は非常に助かった。紀文(現在はキッコーマン)の豆乳はそのバリエーションの豊富さや奇抜さが有名である。

 

 

www.k-tounyu.jp

 

全種類飲み比べした記事もあった。苦労した割に全然ウケてなさそうでかわいそう……。

kakakumag.com

 

うちの場合も色々な種類を買ってきては与えてみて、気に入るかどうかを確認していた。何しろ牛乳がNGだと幼児の飲み物など麦茶くらいしかなくて、ヤクルトもスポロンもカルピスもいちごオレみたいなのもダメなのだ。だから甘い飲み物は結構貴重なのであった。

 

そんな中、当時2歳の息子にバナナ味の豆乳を買ってみて飲ませたときの初リアクションを記録している。この動画である。 鍵付きインスタにアップした動画の画面を撮るという劣化のさせ方でプライバシー保護を施しているのでお見苦しい点はご了承いただきたい。

 

 

とまあ、踊るほど美味しかったらしい。こんな踊りは教えたこともなく、これは本能と魂で踊っているのだ。この豆乳シリーズには他にも色々なフレーバーはあり、フルーツミックスやメロンなどもお気に入りではあったが最終的にバナナばかりになった。そして4歳過ぎる今もバナナ豆乳は冷蔵庫の中に欠かせないものとなっている。体が大きくなるにつれて消費量も増えてきた。

 

そしてやっと本題である。

ここ最近、近所のスーパーにおいてこのバナナ豆乳が欠品、もしくは在庫が少ないことが増えてきたのだ。

普段から豆乳を買っている人でなければわからないと思うので補足するが、豆乳は上記リンク先のように多品種のラインナップはあるものの、(素の豆乳は当然主軸として)いくつかのフレーバー豆乳は定番商品として置かれ、加えてキワモノのようなものが脇を飾る。バナナ豆乳はその優秀な味もありフレーバー豆乳の中ではおそらくトップクラスの売上げを誇り定番化しているので、どこの店にいっても大抵当然のように置いてある商品なのだ。焼き芋味の豆乳が無い〜〜とか騒いでもそりゃそうだろと思うかもしれないが、バナナ豆乳が欠品に近い状態になるというのは言うなればバターが品薄とか納豆が品薄になっていた一時期の事態と(我が家にとっては)同義なのだ。

 

これが全国的な事象かどうかはわからないが、ぼくの住んでいる近所にあるスーパー2件ともがバナナ豆乳の在庫が無い若しくは品薄になっている。工場生産上の問題でないとしたら、ひとつの仮説が浮かび上がる。それは近所でのライバルの出現である。

 

こういう商品は想像だがいつも買っている家庭は数組程度しかいないと思われる。例えば牛乳とか豆乳でも素のものは広く買われているのでそういうことは無いだろうが、バナナ豆乳のような商品はおそらく特定の愛好家がずっと買うのがほぼ売上げの8割を占めているはずだ(ニッパチの法則というやつ)。わが街に関してはその一角をぼく(の息子)が担っており、あとは数組で買い支えているという理解だ。

そこに、更にこれも想像にすぎないが新規でバナナ豆乳の愛好家が増えた、あるいは引っ越してきたという可能性は無いだろうか。しかもそいつがガブ飲みしまくり在庫を逼迫しているのではないか。キッコーマン豆乳は在庫として日持ちするので店側も相対的に在庫リスクは低く長く売れるし、そんなにちょくちょくは発注していないと思われる(ある程度の時期が経っても同じ賞味期限のパッケージを引く)が、ここにきて一気に「誰か」に買われたのではないか。一瞬、廃盤という二文字も頭をよぎったがサイトを見る限りその情報も無かった。全国的な品薄なのか近所の2件だけなのかはわからないが、ここ数年そんなことは一度もなかったし、直感的に何らかの「変化」を感じたのである。

とはいえ、必要以上に買いだめるのも愚かだ。買うのはあくまで常識的な範囲(冒頭写真の分でおよそ1週間で消費する)にしておく。本当は1リットルパックのほうがお得なのだがこれも全て売り切れていた。今度、少し足を伸ばして別の街のスーパーの豆乳コーナーを覗いてみたいと思っている。そしてこんな状況が続くようであれば、ちょっと愛好家同士の語り合いをすべく張り込みもしてみたいなんて思わなくもなかったりする。やっつけるとかそういう気持ちでは無く、同士を知りたい思いがあるのだ。

 

みなさんは豆乳飲みますか?