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赤いソファを知ってるか 青いソファを知ってるか

30代のオッサンが料理教室に1年半通った感想

題のとおりの話だけど、通ってみようかとか思ってたりオフパコが狙えるのかとか思ったりする人がいるかもしれないのでご参考までに。

 

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■動機と目的

動機は(今となっては恥ずかしいのだけど)、妻が切迫早産と診断され絶対安静を必要としたため、それこそ料理もいざとなったら代わって普通にやれるくらいになろう、というのがまずあった。そのときは、安静中の妻の指示を受けながら手を動かしたが、そもそも「小口切りってどんなのだっけ?」とか「よくわかんないから全部強火(家庭用コンロは弱いって言うし)!」「アク抜きする野菜としない野菜の基準は?」「とにかく火が通ってればOK!」くらいの雑な知識だったので、「一人暮らししてたしクックパッド見ながらだったらそれなりにできる!」と勝手に思ってた自信がこのときに崩壊したのであった。

で、もう少し体系的に基礎を習得したいと考えた。一般的に「料理ができる」と自称できる人は、守破離の考えでいう「破」以降のスキルを持ってる人なので、そのくらいにはなりたい、というのが最初の思いだった。具体的には、

・家にある食材でテキトウに料理ができるようになりたい

・だいたいの食材のセオリー(調理、味付けの仕方)を推測できるようになりたい

・フィーリングで味付けして美味い、というようになりたい

とこんな人がぼくの中で「料理のできる人」の像なのだ。芸能人が本当かどうかわからないけどスタジオで超凄そうな料理をハイ〜ッ!とやっても、あれは普段やっているものじゃないから「料理のできる人」にはぼくの中では見えない。

 

ただその後、無事に子供も生まれて、妻は主婦業もついでにちゃんとやってくれてたので特にぼくの料理の出番は無くなった。そこで代わりに妻ができない部類の料理を身につけようという思いが強くなった。

なので、最初の半年は基礎コース、あとの1年は魚コースという流れで学習した。

 

 

■検討

通ったのはベターホームという教室。単に募集タイミングが良かったので滑り込んだ。他にABCクッキングスタジオ東京ガスの教室もあったけど、比較検討するほどしていないので、ひょっとしたらそっちのほうが自分に合っていた可能性もある。

 

あと、男性限定教室が本当は良かったのだけど結構これが盛況で予約がどこも取りにくかったので諦めた。とはいえ実際行ってみて感じたけど、別に女子が固まってキャピキャピするとかそういうのは無い(基本的に知らない人が集まってるので当たり前だが)ので、コンビニの女性店員と話すのすらキョドる人以外は別に女性の中に混ざるのもあまり問題ないと思う。

 

  

■実際通ってみて

ベターホームの場合は月1回の授業で、月内の同一内容教室なら(空きがあれば)振り替えOK、それでも都合が悪くて通えない場合は翌年同月の教室に来い、というノンビリした考え方で、かつ土日の振り替えはなかなか空きがでない。この辺の調整が大変だった。

 

教室では9割女性で男性はポツポツといった感じだがゼロではなかった。年代も20代〜60代くらいと幅広く感じた。

同じ実習テーブルになったひとに聞けた限りで他に来ている人の動機は、

・実家暮らしで全然料理したことがないので将来のため

・仕事が忙しくて普段しないけど、将来できないとまずいので

・色々習って自己研鑽したい

といった感じだった。特に基礎コースで一緒になったある若い子は、本当に包丁の握り方レベル、食器の洗い方レベルからしてわかっていなかったので、そういう人にはうってつけだと思う。ぼくの場合はそのくらいはできるので、「今更いいよ」という知識と「これは有り難い」という知識の比率は6:4くらいだった気がする。

同じコースの同じ時間に通い続けてると見慣れた人は出てくるけど、振り替えとかをすると初見の人ばかりだったりするので、最初よろしくお願いします、最後ありがとうございましたでサーッと帰るパターンばかり。和気藹々キャッキャウフフというのは余程のイケてるメンでもなければ無いと思うので、そういう下心は持たないように。

 

ベターホームの場合は料理の味付けや手法は外連味の無いごくごくベーシックなものばかりだった。味もそれなりだったが、教室としては正しいと思う。

 

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■感想

・調理実習以降一切料理やってない人で、包丁の猫の手すら忘れた人は行ってみてもいいかも。

・普段料理してる人はまず行く必要はない。絶対あくびがでる。

・家族に料理できる人がいるからその人から習えば、なんて思いはNGで、教えること自体もそれなりの負担になるので決してムダではないと思う。

・オフパコは多分無理。できる人なら別に余所でもオフパコできる。

 

自分の場合はというと、通って良かったとは思っている。特に妻がさばけない魚の基礎を学んでスキル補完するとともに、一般的なヤツ(鯛レベルまで)なら美味しい刺身を家で食べられるようになったのは大きい。

ただし、結構金銭的にもスケジュール的にも負担だったなあというのは正直あって、この辺が難しいところだ。あと自分のスキルが劇的に向上した感じもないので、そういうのを求めるなら料理より吹き矢とか狩りとか習った方が満足感があるかもしれない。

 

以上です。