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赤いソファを知ってるか 青いソファを知ってるか

ババアのバグ検出力は異常

ずっっっっっっっと前から言ってることだが、ババアは自動改札を止める。ICカード時代は勿論、一昔前の磁気カードでも止めていた。「あらら」とか言って後続の流れを乱す。あららじゃねえよと皆思う。人類の中でもババアが一番改札を止める。

 

近所のスーパーにはセルフレジがあり、簡単な買い物ならばそちらを使うと手早い。数が多かったり、割引品を割り引いて貰ったり、あるいはセルフでやる手間自体がイヤという人のために有人レジも併設されている。感覚的には老人とババアは有人レジを引き続き頼り、働き盛り世代〜若者、あるいは買い物が少ない人はセルフレジを使うように見えている。私の場合は殆どがセルフレジを使う。買い物も少ないし待っている時間が短いほうが嬉しいからだ。しかし、たまにこのセルフレジ側にババアが紛れ込んできて会計ロットを乱す。

ルフレジコーナーにも店員が1名貼り付いていて、トラブル対応などに応じるようになっている。これを呼びつける率としてはやはり見ている限りババアが高い。本人の操作ミスなのかレジの問題なのかわからないが、ババアはただ買い物をするだけでパトランプをピカピカさせるのだ。

あるときから、「こういう操作をするとレジがフリーズします」という貼り紙が各セルフレジに貼られていた。多分これはババアが検出したバグだと思う。

 

ココイチで食事をしていたら、ババアが入ってきてテイクアウトの注文を店員にしていた。そこでババアは「○○カレー、××カレー、ふたつね、あとサラダ」のように普通に注文をする。しかし、相対した日本人のアルバイト店員が注文を繰り返すと、ババアからはNGが出た。自分は見ていて多分家族の人と自分用の2人前のカレーとサラダを買って帰るのだろうな、と思っていたのだが、店員とババアのやりとりは「カレーは3つですか?」「いやいやいや、ふたつ、××カレー」「えっ、すみませんでは××カレーふたつと…」「いや、××カレーはひとつ」「えっ」「えっ」「サラダはおひとつで…?」「えっ」「えっ」のように数の定まらないやり取りが延々と続いた。答えは

・○○カレー×1

・××カレー×1

・サラダ ×2

だったようだが、途中から数が何にかかっているのかの喋りかたがバグって、上記のような不毛なやり取りがしばらく続いた。ハタから聞いている自分としても分かりづらいなぁと感じた。

 

毒蝮三太夫を見習って愛をこめてババアと何度も書いたが、要はババアが悪いのでは無くて、察して欲しい、汲んで欲しいと無意識的にユーザーに甘えているシステムのバグを検出する能力に秀でているのがババアなのだと解釈している。

例えば、会社のセキュリティシステムとして入館や入室のゲートにICカードをタッチしてピッと言えばドアがあく、みたいな仕組みのオフィスで働いている人も少なくないだろう。でもこのシステム、全国共通ではない。たまにゲストとして他社に赴き他社のゲストカードなどを借りて入室するとき、なんとなくうまくいかないことは誰しも経験しているだろう。

このICカードタッチのシステムも、実はメーカーや個社の調整によって絶妙にタッチの位置、長さ、呼吸などに差があるのだ。最初は不慣れなのでそこをうまく汲めずタッチミスなどを及ぼすも、我々は次第に「そのシステムの呼吸」に慣れて無意識的にスムーズにタッチできるようになっていく。

しかし、この慣れることを一向にしないのがババアである。独自の呼吸でタッチをし、そして認証されない。すなわち、何より「駅の自動改札機の呼吸を読まない」のがババアの改札止めの原因ではないかと勝手に推測している。

 

何が言いたいのかというと、プロダクトを世に出す会社は品質向上のためにすべてババアを必ずテスターに入れろということである。